自分に合った結婚式のすすめ方
結婚が決まったらまず何をしたらいいの?
『プロポーズ』⇒『両家の親御様へご挨拶』⇒『両家顔合わせ or 結納』⇒『結婚式どうする?』⇒『さぁなにからやるの??』のお話。結婚式を挙げる方が、安心して結婚式を行えるように、まず考えてほしい『結婚式のすすめ方』
式場選びはするのにプランナー選びはしなくて大丈夫?
結婚式の話が出ると「さぁ式場をさがそう!」となりますよね。どこの式場が人気なのか。チャペルがいい。予算が気になる。呼びやすい場所はこのエリアかな。と悩みながら結婚式を挙げるカップルは平均3ヵ所は見学をして選びます。
日本ではまだ式場選びから話を進めていくカップルが多いです。通常は『会場見学』⇒『契約』⇒『ドレス選び』⇒『担当プランナーからご挨拶』⇒『打合せ』⇒『結婚式』の流れです。一方海外では、通常どこで挙げるかよりも先に、誰にプロデュースしてもらいたいかを考えます。日本でも最近はフリーランスのウェディングプランナーが増えてきているので、耳にすることもあると思います。都会や結婚式が盛大な地域ではフリープランナーから探すカップルも珍しくありません。この場合の進め方の一例として『プランナー選び』⇒『予算相談』⇒『プランナー契約』⇒『ドレス選び』⇒『打合せ』⇒『会場選び』⇒『打合せ』⇒『結婚式』※フリーランスは独自のスタイルがあるため打合せの流れに関しては様々です。 結婚式はどこでやるかよりも、誰と作っていくかが重要ではなでしょうか。
式場選びから始めた場合
だれもが『自分らしい結婚式』を求めています。ただ、打合せが始まってみると式場見学の時にイメージしていた感じとは違うことに気づきます。もちろん式場が悪いわけではありませんが、見学の時に思い描いていた通りに行かないケースが多いのは事実です。これは予算的なことや物理的なものとありますが、いくつかのケースを紹介します。
持込料が発生する
結婚式場が決まってから、衣裳見学や打合せが始まるまで期間があくケースはよくあります。式場と契約をして『結婚』を実感する新婦さんが多いなか、どんな結婚式にするかいろいろ調べ始めるものです。今ではSNSでの情報量も多いので、ドレスやヘアスタイル、ブーケなど情報収集は寝る前のベッドの中で眠気と闘いながら。また、仕事のお昼休みにランチをとりながら。と少しずつ気持ちが盛り上がってきます。その中でも一番最初に悩みやすいのは衣裳です。衣裳見学を始める前に少しでも情報をインプットして衣裳選びに臨みます。ドレスにするのか和装にするのか…そんな中『これがいい!』と、ときめくこともあります。このブランドのこのドレスが着たいと思う方もいますし、このデザイナーのドレスが着たいと夢を持つ方もいます。ただ、打合せが始まってプランナーにドレスの話をすると「お持込料が発生します」と返答が…。会場によってはお持込が完全にNGの場合もあります。これはブーケや引出物などにも言えます。式場が決まり情報収集をしていくうちに希望が出てきたり、イメージが膨らんでいくのは当然のことです。ただ、この時点では式場が決まっているので叶うものばかりではないのは現実問題です。
クオリティは選べない
結婚式場は会社です。会社の利益を守るためにたくさんのルールがあります。社員がスムーズに仕事ができるように手順も決まっています。例えばカメラマンやスタイリストなど契約している会社があります。契約会社以外は基本的には入れません。どこからの写真が撮りやすいか、いい表情が撮れるかは提携しているカメラマンの方が把握しているかもしれません。お付き合いのあるスタイリストのほうが勝手を知っていて動きやすいかもしれません。ただ、ドレスやヘアスタイルと同様に写真やお花、コーディネートにも流行りがあります。例えばお花ですが、結婚式では生花しか使わないイメージはあったと思いますが、ドライフラワーやアーティフィシャルフラワーもとても人気のある花材です。その花材を使ってブーケや会場コーディネートをします。ここで疑問なのが、生花を扱う人もドライやアーティフィシャルを使う人も同じフローリストでいいのでしょうか。結婚式はたくさんの方と打合せをし決めていきます。その一人がスタイリストであったり、フォトグラファーやフローリストです。それぞれの担当は式場によって決められており、打合せをしてみないことにはその方のセンスや相性などは知れません。
費用が膨らんでいく
式場見学の際に見積もりを受け取り、自己負担がどのくらいかイメージができていきます。その中で、これなら大丈夫!と安心して契約をする方もいると思います。ただ、実際の結婚式の請求書は予定より100万円以上も上がった…。というカップルはたくさんいます。逆に150万円は上がってくるだろうなと覚悟を決めている方もいると思います。式場見学の時点ではすべての商品を紹介はできませんし、他の式場よりも安く見せようと策略する会場もあります。その一方で、打合せの始まった新郎新婦は費用が上がっていくことに不安を抱えているのも事実です。打合せをして初めて結婚式でどんなことができるかを知るカップルにとっては、やりたいことが多い分予想もしなかった出費に繋がります。
決められたシナリオのある結婚式
結婚式には決められたシナリオがあります。式場のプランナーは1人につき1カ月複数組担当します。例えば1カ月5組のカップルだったとして、4カ月前から打合せが始まるので、20組は常に抱えているようなイメージです。少し事務的に感じてしまうかもしれませんが、ある程度決めておかないとスムーズに進んでいかないのは仕方のないことです。打合せではまず、招待状の文面をどのタイプにするか選びます。「ここでブーケトスができますがやりますか?やりませんか?」の選択をしながら決めていきます。受付をする場所や、ケーキ入刀のタイミング、お見送りの位置も決められています。結婚式当日もそうです、時間内に結婚式をお開きにするためにスタッフは動きます。式場のほとんどが1日に複数組の結婚式を行うので、時間をオーバーしてしまうと次の方に影響が出たりと大騒ぎになります。問題が起こらないように式場ごとに決められたシナリオが必要なのです。
フリーウェディングプランナーとは
日本では、ウェディングプランナーは式場やホテルに勤務している会社員が一般的です。そのため、会場選びから入るカップルは、打合せが始まる直前に、担当プランナーが決まります。フリーランスのウェディングプランナーは個人へお客様から直接依頼を受けて、結婚式をプロデュースしています。会社には所属しておらず、独自のルートとテクニックで結婚式をつくり上げていきます。結婚式場で行うケースや、屋外を得意とするプランナーや、レストランや施設での結婚式をプロデュースするものもいます。
何が違うの?
一番は誤算が少ないと言えます。カップルと初めにお会いした際にヒアリングを行います。ふたりがどんな結婚式がしたいのか、どんなところにコストをかけていったらいいのかイメージを組み立てていきます。その中で、一緒に会場を選んだり、一緒にドレスを探します。
ふたりのためのメンバーを結成
おふたりの雰囲気で結婚式をつくるメンバーをプランナーが選んでいきます。かわいらしいコーディネートを求めているカップルには、やわらかい感じが得意なフローリストや、新婦が相談しやすそうなスタイリストをメンバーに加えたり、クールなカップルには、奇抜な感性を持つ男性フローリストにしてみたりと、カップルのことを理解しているプランナーがふたりのためのメンバーを結成させます。これによって、カップルのイメージをカタチにしやすくなり、ストレスなく進められます。よく、会場のお花やウェディングケーキは『イメージと違った』とガッカリする新婦もいます。どうしても生のものは結婚式当日でしか目にすることができませんし、見てショックを受けると結婚式中の気持ちも上がりません。例えばこんなことができたら安心しませんか?フローリストが花材を選びながらカップルに寄り添える環境や、パティシエがデッサンでイメージを伝えたり。一組一組への時間をかけられるのもフリーランスならではです。
オリジナリティーのある結婚式
結婚式をカップルがどのように捉えているかで進め方も変わっていきます。格式のある伝統的な結婚式にしたいのか、アットホームだけどきちんとした結婚式をしたいのか、堅苦しくないカジュアルな結婚式にしたいのか。カップルのイメージを伺いながら1つずつ考えていきます。
以前こんな結婚式がありました。お子様のいらっしゃるカップルは真夏に結婚式を行いました。8月のまだ暑い日です。招待状はお子様の名前で出しました「パパとママのけっこんしきにきてください ひまわりより」カップルが8月に結婚式を行いたいのには2つ理由がありました。1つはふたりの想い出である『ひまわり』を使ってガーデン挙式を行いたかったこと。もう1つは自分たちでそのひまわりを育てたかったこと。来てくださるゲストのことを考えると真夏の結婚式はどうなのかふたりはすごく悩みました。そこでプランナーは提案しました。「陽の出る暑い時間に室内で披露宴を行い、涼しくなってからガーデンで挙式を行いましょう」通常結婚式は、挙式を挙げてから披露宴となりますが、その当たり前を覆したのです。その日、新婦はネイビーのドレスを着て最初の入場をし、披露宴後にはガーデンへゲストに出てもらい1年かけて育てたひまわり畑のなか、ウェディングドレスを着て挙式を行いました。
価格と価値
フリープランナーは安くできる!というわけではありません。カップルによっては式場と変わらない価格になるケースもあります。ただ、ふたりがどこにこだわりを置くのかに合わせて、賢いお金のかけ方をアドバイスします。雇用されている式場プランナーのようにノルマがないからできることです。そして、その価格に合った価値を提供できます。フォトグラファーやスタイリスト、フローリストは日々素敵な方が増えていきます。その情報をいち早く察知し、一緒に仕事ができないかを考えています。常に進化しているメンバーと仕事ができるのもフリーランスだからです。
さいごに
多くの結婚式場があり、結婚を決めたカップルはたくさんの時間を式場探しに費やします。式場見学も重要なポイントですが、フリープランナーという選択肢もおすすめです。上記に述べたように、フリーランスだからこそできる結婚式があります。結婚式はおふたりにとってかけがえのない方へ、日ごろの感謝を伝える大切な一日です。気持ちのこもった結婚式でおふたりとおふたりと縁の深い方たちへのおもてなしをしましょう。
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